■ 25歳までに「専門的キャリア」を構築することの重要性(Under 25 years old)

このブログ記事は高校生・大学生(専門学生)・新卒社会人など社会を目指す人、社会人になって3年未満の人に読んで頂きたい内容です。

ブログ記事タイトル「25歳までに専門的キャリアを構築することの重要性」としてますが、これは極めて重要です。


 関連記事で「新卒求職者の離職状況」という記事を作成しました。

新卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)


ここでは、世代に関係なく、一定の割合で「離職」がされている状況が確認でき、また一般的に高卒・大卒等で「離職率」の割合や要素が異なっていることを記載してあります。

仕事がらこの「離職関係」「キャリアアップ」の情報交換をしている中で「25歳までに一つの専門的キャリアを構築できているかどうか」で、次のキャリアアップに繋がる「転職」がしやすいかに繋がってくる。という傾向が見えてきている。との話がありました。



仕事は「どの仕事も専門的な仕事ばかり」

高校生が進路選びをする際に「将来の仕事のこと」を考えて、進路選びをしている人はその時点で25歳までに「専門的キャリア」を構築する「土台」に乗っています。

高校卒業後、就職したり大学・専門学校・短大などを選ぶわけですが、18歳という若さから将来の仕事についてイメージした上で進路選びをしていることになります。25歳まで「7年」もあるという状態です。(社会に出たことのない高校生にとって、進路選びの難しさはここにあります。)

進学の場合、その専門的ジャンルの知識や技術を身につけていくことで、就職活動時や新社会人になった際には比較的スムーズに新社会人として活動を進めていくことが出来ます。

但し「インプット」だけでは不十分。その知識・技術を活用し社会に対して「アウトプット」することが重要です。

これは著者の教え子たちの中で、キチンと段階をクリアしていった者が、社会に出て「証明」してくれてます。


仕事をしている人であれば実感があると思いますが、結局どの仕事も「専門的な仕事」ばかりで社会人になってから「専門的な知識の追求」や「技術の習得と追求」が必要になってきます。

仕事とは「マニアックスタンダード」のマインドを持ち、専門的知識・技術の「インプット」そして仕事にて「アウトプット」をすることで「仕事の成果」を出していかなければなりません。



新社会人になってから起こること

ここで抑えておきたいことは、新社会人になってから起こっていくことです。

社会人1年目〜社会人3年目以上で起こることを以下に記載したいと思います。


「社会人1年目」

 まず「環境の変化」があります。社会に出ることの「洗礼」です。

学生とは違い、社会人として企業の組織の一員として活動をしていきます。職場の同僚はほぼ人生の先輩ばかりですが、良い先輩もいれば悪い先輩もいます。

 専門的知識・技術を持ち合わせていても「職場によってやり方は異なる」という現象も起こります。

 就職試験時の面接・面談とは違った内容の仕事を任されることは多分にあります。

特に新卒社会人には、はじめから「やりたい仕事」は回ってこないケースが多いです。理由は、その人がどういったポテンシャルを持っているか企業側がわからないから。と企業内において信用信頼を勝ち取ったものから「やりたい仕事」に近づいていくからです。

というように、大きく「活動する環境の変化」が大きくあります。


 仕事は覚えることだらけ

 学生時代に専門的な知識・技術を身につけていても、職場によってやり方が違ったり「仕事の納期」があったりと、その人の想定を超えることだらけの1年です。
 様々な仕事や仕事の進め方を身につけながら、柔軟に対応する能力が求められます。

こういった状況の中において「アジャスト」することがとても大切。
この「アジャスト」ができない人・ケースにおいて、「離職」ということに繋がっていきます。

 新卒社会人が「アジャスト」する方法は、職場から良い意味で「可愛がってもらうこと」
ほぼ社会人の先輩が多い中で「可愛がってもらう」ことはとても大切。また、相談できる「先輩」を作ることはとても大切です。

 そういった環境の中でまずは「1年の仕事サイクル」を経験する。

という1年になります。ほぼ自分のやりたい事は難しい1年になると思っておいた方が良いでしょう。(開き直って、色々と経験する1年というマインドの方が良さそうです。)


 また、1年や1年未満で「退職した人」は、次の職場においても、この「1年目に起こったことからスタート」になります。(1年目の壁を破ることからReスタートになります。)



「社会人2年目」

 社会人2年目になると状況は少し変わります。「1年の仕事サイクル」を理解できているので「予定・予測」をしながら仕事を進めることができます。

 その企業や職場において、「年間スケジュール」をより理解できる状況になり、「予定・予測」が立てやすくなります。四半期・月間での仕事の進め方、予算・売上などの意味合いも更に理解できるようになり、先輩上司との会話も同等レベルで話ができるようになるため「価値観」が更に合わせやすくなります。

 そういった環境の中で「仕事の成果」をあげるために更なる向上と積極的な姿勢をとることができるのが2年目です。


「社会」で評価される「3年目以上」

そして社会人3年目、大学卒の皆さんは丁度「25歳」の年齢ということになります。
専門学校生の場合、25歳は社会人5年目、求められるのは即戦力「ベテランの領域」です。

専門学校で教えていた教え子たちの多くは、25歳を機に出世スピードが格段に上がっていったり、企業内における「任せられる仕事」(責任)を背負いながらチャレンジしている状況です。


年齢問わず「社会人3年目」は企業からの信用信頼もある程度確立できている状態になっており「自分色」で仕事をすることが出来るようになります。
その状態からは「自分のため」「企業のため」「お客さんのため」と全方向に対して「仕事の成果」を出せるようになっていることでしょう。


また、この「3年」を超えることで「社会」から、社会人として仕事の成果が出せる「信用できる人材」として評価を得られるため「キャリアアップの転職」がしやすい状況が発生してきます。

「石の上に3年」と言われる理由はこういったところにあります。
また、専門的なことをはじめて「即戦力」の入り口に立てるのが「3年」とよく言われています。

新卒の場合、能力のある人は2年でも評価を受けるケースはありますが、一般的には「3年以上」で良い評価を得られることを理解しておいた方が良いでしょう。



「まとめ」として

新卒からの「早期離職」は次に繋がりにくい。

 離職理由は「正当な理由」と「正当ぽい理由」があり、次の職場で「正当ぽい理由」を伝え採用されたとしても、仕事の姿勢・継続力などで「離職理由が明確に現れます。」

 「・・・だから前職を辞めたのね」「・・・だから仕事が続かなかったのね」


ものごとを「3年」続けることのメリットとしては、上記の内容もありますが「社会で活動していけるメンタル」を備えてあるかも判断の材料になります。


基本的に仕事の「8・9割」は「難しい仕事」だったり、「イヤなこと」「後回しにしたいこと」がほとんどです。そういった状況の中で「仕事の成果」を上げていくことになりますので、「社会で活動していけるメンタル」はとても大切。

「積極的にチャレンジ」できる人、「突破力・開拓力」のある人などは、高い評価を得ることができ「キャリアアップ」に繋がりやすくなります。


25歳以上は「専門性」を活かす「専門性からの発展」を目指す。

業界で3年以上活躍していると、その人にとって様々な「財産」が出来上がっていきます。それらの財産を大切にしながら、更に「専門性の追求」(深掘り)「専門性からの発展」(幅の拡大)をすることで、仕事をスムーズに行うこと、キャリアアップや出世・「独立」に向けて進めていくことができます。

また、何らかの理由により「社会人1年〜2年目」の人は、まずは「継続」をしていきましょう。(石の上にも3年)



最後に・・・

畑違いの「転職」はマイナスからのスタート

これまでの仕事の関係から、関連する仕事に転職する場合は大丈夫ですが、「畑違いの転職」は「マイナスからのスタート」と捉えてほしいと思います。

「知識はない」「経験はない」ばかりだと、よほどの成長産業企業でない限り採用はありません。また、仮に採用があったとしても「年下の先輩」のもと「修行」をしなければなりません。

それでも大丈夫な人は、チャレンジしても良いと思いますが、そうでない人は「覚悟」を持って「転職」や仕事にチャレンジすることになるでしょう。
(そのジャンルの仕事も軌道に乗るまでも3年必要です。)


若い社会人の皆さんは、ご自身の仕事を振り返りながら今後の自分自身の仕事や活動に当てはめていただけると幸いです。



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