JリーグとBリーグが向かう方向を考察(future of sports)


 2023年の暮れまでに「Jリーグ」と「Bリーグ」は世界基準のプロスポーツ団体に発展していくために大きな決断を行いこれから更に発展をしようとしている。

2つの団体が目指すところは「世界基準を目指す」ということだ。

Jリーグはリーグが設立されてから30年の歴史となった。設立当時から「Jリーグ百年構想」を掲げながら「地域密着型」のプロスポーツクラブを展開している。

来シーズンはJ1からJ3まで「60クラブ」で構成されシーズンを迎えていく。日本の都道府県は47都道府県となることから、その数を上回っていることになる。

Bリーグも「新B革新」を掲げ2026年シーズンから新たな形でリーグスタートをするために基準を設けながら準備を進めているところだ。


Jリーグ「秋春制の導入決定」とBリーグの「新B革新」

「Jリーグ 秋春制の導入決定」

Jリーグが「世界基準を目指す」上で「ワールドカップ優勝」という目標があります。

日本の男子サッカーはワールドカップ常連国となってきています。もともとJリーグが出来た背景の一つは「日本代表チームの強化」を課題の一つとして、「プロリーグが必要」という考えがありました。当時はワールドカップの本戦に参加するにも大きな障壁があり、当時の日本代表はとても苦労していたのを覚えています。

Jリーグが誕生したことで「プロ選手」が誕生しワールドカップ本戦への道がドンドン近くなっていきました。そしてTOPチームだけでなく、アンダーカテゴリーの強化やサッカーの普及活動が盛んになることにより総合的な底上げが図られるようになっています。

バスケットボールも含めて、日本の高校・大学における「部活動」は選手育成の場として大いに貢献しているところがあります。

近年、海外リーグで活躍する日本人選手が増えてきているのはこうした取り組みがありました。ワールドカップベスト16、ベスト8という結果を出せるようになってきているもののワールドカップ優勝には更なる仕組みの改善と強化が必要ということで

「Jリーグ 秋春制の導入」が決定されたところです。

サッカーの中心は欧州リーグにあります。

世界最高峰の選手たちが各クラブに集まり、日々質の高いゲームが行われています。サッカーの競技特性もあり、日本人はサッカーという種目で活躍できることを証明しています。

今後、更に日本のサッカーが世界規模で良い影響力を持つために「リーグの秋春制」の導入が決定されたところです。課題として、寒冷地におけるホームゲームの在り方や練習環境の在り方などがあります。Jリーグはこうした課題について、向き合いながら進めていくことを発信しているところです。

「リーグの秋春制」の導入により、世界のサッカーカレンダーと同一になります。それにより有望な選手は海外挑戦がしやすくなると同時に、コンディション管理がこれまでより容易になることでしょう。またサッカーカレンダーが同一となることで、大きな大会などのタイトルを狙う際にクラブ側や日本代表は活動しやすくなる。というメリットがあります。

こうした状況を鑑みた中で「リーグの秋春制」の導入が決定されたところがあります。

サッカー Jリーグ「秋春制」移行を正式決定(NHKニュース)



「Bリーグの新B革新」

Bリーグも2026シーズンから新リーグをスタートさせます。
バスケットボール世界最高峰のリーグは「NBA」ですが、世界で第2位のリーグを目指すべく進められているところです。

現在のBリーグは「B1・B2」カテゴリーのことを「Bリーグ」として定義しています。
2026シーズンからは「B PREMIER」「B ONE」「B NEXT」と現在のB3カテゴリーを含めて、それらをバージョンアップさせるかたちで「B革新」が行われていきます。

Bリーグ「B革新」特設サイト (詳細はこちらをご覧ください。)

(Bリーグ公式ホームページより引用)

リーグ関係者の話によると、現在のBリーグクラブの事業規模が単年で20億円以上の売り上げを上げていくことができた場合、世界第2位のリーグ規模をほこる「欧州リーグ」を追い抜くことができ「世界第2位のリーグ」になることができると予想しています。

この世界第2位のリーグを目指す目的の一つとして、世界最高峰のNBAとの関係性を強化することが一つの目的になってます。
現在のBリーグにはNBAのスカウトが見にくることはありません。NBAのスカウトは「欧州リーグ」を見にいくことで選手のスカウティングを行っています。

それが世界第2位のリーグになることで、NBAほどではないものの世界中から将来NBAを目指したい選手たちが「Bリーグに集まり」、そこにNBAのスカウト陣が視察に来るようになれば日本のバスケットボールリーグの世界的価値が向上するという考え方があります。

また、日本人にとっては外国人が有利とされているバスケットボール競技という中で「世界で通用する」「世界で活躍できる」選手を育成・排出していきたい。ということはとても大切になってくることでしょう。



ポイントは経営基盤の強化

「Jリーグクラブ」「Bリーグクラブ」双方とも「世界で戦えるクラブ」をつくるためには、経営基盤の強化が必須です。

例えば、Bリーグの「B PREMIER」で考えた場合、年間の最低基準は12億円以上となっています。しかし、現状のBリーグクラブのTOPを走るクラブはすでに20億円規模の事業規模となっており、バスケットボール関係の周辺事業を含めていくと今後は更に成長していくことが予想されています。

Jリーグクラブの場合は、すでに100億円規模のクラブも存在しており十分に世界と戦える状態にあるクラブが出てきています。


プロスポーツクラブの収支構造は以下を参考にするとわかりやすいです。

(Jリーグ クラブ経営ガイドより参照)

以下「Jリーグ クラブ経営ガイド2022」
Jリーグ クラブ経営ガイド2022


様々な収入形態がありますが、各クラブの約半分程度は「スポンサー収入」によるものになっています。

入場料収入や入場者数はとても重要ですが、試合数が限られていたり、ホームアリーナやホームスタジアムの収容人数に上限があるため入場料収入を高めていくことは大切ですが上限が見えます。

今後のプロスポーツクラブにおける収入増を考えていった際に必要になってくる考え方は「地域づくり」「B to B連携による価値づくり」です。

この分野は上限がありません。

上限のない事業領域を伸ばしていくことで、クラブに大きな収入を呼び込み、それがチーム編成や有望な選手の獲得、フロントスタッフの給与上昇につながっていきます。

その循環を作り出すことによって、プロスポーツクラブは大きく成長し「世界と戦えるクラブ」に成長していくことでしょう。


海外資本を導入できるかが成長の分かれ道

海外企業からの投資を呼び込むことが出来ればなお良いと考えます。

日本はアジア周辺国と良いパートナーシップを組むことができます。

実際にJリーグとBリーグはアジア戦略の一環として、選手育成枠や企業連携ができるよう取り組みを行っています。

スポーツは世界における「共通言語」になりやすいために、スポーツを使ったこうした取り組みが進むことによってクラブは更に大きく成長することが出来るでしょう。

実際にサッカーの世界では、欧州リーグのクラブに対してこれまでも多くの日本企業がスポンサーとして提携してきている過去があります。

今までは海外に投資をすることが多かったですが、日本のプロスポーツも海外企業にとっての「投資先」に発展してくることができれば更なる成長につながっていきます。


以上のように2024年から日本のプロスポーツは更なる発展と成長をしていきます。

日本のプロスポーツの価値向上が地域活性化、地域創生、地域のエンジンとして機能していく日が近づいているのです。



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